信号の認識に食い違いがあるときは双方の言い分を整理する

信号の認識に食い違いがあるときは双方の言い分を整理する | 芸スポ速報 on TOPBUZZ信号のある交差点での自動車事故は、信号が赤だったのか、青一だったのか、あるいは黄色だったのかが、非常に重要になります。赤か青か黄色かの違いが、過失相殺に大きく響き、損害賠償額が、100万円、1,000万円といった差となりかねません。1秒、あるいは0.5秒といった差が、大きな金額の差となってあらわれるのです。

この場合、加害者、被害者とも信号の認識が同じなら、問題は賠償金額に移りますが、赤だった、いや青だったというようにくい違うと、信号の確定が先になります。

Qさんはバイクで十字路にさしかかったところ、信号機が青表示でした。前方にバスが2台走っていたので、まず最初に、後方のバスを交差点の直前で追い越しました。次に、前方のバスを追い越そうと、交差点に進行していったところ、バスの陰になって見えなかった左の狭い道路の方から、Gさんの運転する車が出てきたため、衝突、Qさんは重傷を負いました。

「赤信号で停止していたところバスが右方から入ってきて、それとほとんど同時に、私の車の対面する交差点の向こう側の信号が黄色になり、バスが私の車の前方を通過するとすぐその信号が青に変わったため発進しました」というのがGさんの説明です。それからみても、Qさんの前方の信号は赤になっていたはずで、「Qさんの信号無視という一方的な過失がこの事故の原因である」というのが、Gさんの主張です。

このQさんとGさんの説明から、次のことが分かります。

  1. Qさんが前方の青信号を確認したのは、交差点よりかなり手前である。
  2. この確認のあとは、信号を見ていない。また、事故のあった交差点を調べ次のことが分かりました。
    ①黄信号は5秒間ついている。
    ②バスの速度と道路の幅が狭いことから考えて、黄信号のあいだに、バスはもっと前方まで進んでいたはずである。
    ③この事実からすると、「バスが前方を通過してすぐ交差点の向こう側の信号が青に変わった」というGさんの主張には無理がある。

以上のことから、Gさんは、バスの前方、自分の横の信号が黄色に変わったのを見ただけで、間もなく、前方の信号が青になるとの予測のもとに発車したと考えられます。つまり、QさんもGさんも、ともに信号を無視したことになります

バイクのQさんは交差点に入る前に黄信号になっていたにもかかわらず前進、車のGさんは赤信号の状態で前進したわけです。これを、東京地方裁判所が発表した交通事故の過失割合認定基準に照らしてみると、Qさん20%、Gさん80%の過失割合が妥当です。似たような事例を3つあげておきましょう。

黄信号でともに交差点に進入した右折車と直進車の衝突事故で、右折車20%、直進車80%の過失割合。この場合、右折車は、右折態勢をすでに終了し、終了したあとの前方の信号は青になっていました。

青信号に変わる直前に交差点へ進入し衝突したトラックとオートバイの事故で被害車に50%の過失を認定。黄信号に変わったところで交差点に進入し、車両一信号で発車したトラックと衝突した事故でトラックに40%の過失を認定した例があります。

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