一時停止標識のある側は、相手に過失があっても立場は弱い!

一時停止標識のある側は、相手に過失があっても立場は弱い! | 芸スポ速報 on TOPBUZZいやしくも車に乗る以上、運転者は交通標識の指示にしたがわなくてはなりません。それが交通安全に大きく寄与します。これは一時停止標識でも同じこと。信号機がなく一時停止標識の設けられた交差点では、停止線の直前で停止し、この一時停止した車両は、その道と交差する道路の事や人の運行を妨げてはなりません(道路交通法43条)。

また、交差点によっては、左右の安全が確認できない、あるいはできたとしても確認しにくい場合があります。こういう場合は、左右の安全を確認しつつ徐行しなければなりません。一時停止標識のある道路を進行した車と、それと交差する道路を進行してきた車が衝突事故をおこしたときは、当然、一時停止標識のある道を進行してきた車のほうがより多くの過失を認められます。

基本的な過失割合は、同程度の速度で80%対20%、一時停止すべき車の徐行なし、相手の車の徐行がない場合は90%対10%、一時停止すべきほうが徐行せず、相手のほうが徐行していたなら、相手の車の過失ゼロとされています。信号機のない交差点での、ほかの事故のケースと同じように、速度が重視されていることが分かります。

もちろん、相手の車に、速度違反や安全不確認、徐行不履行などの過失があれば、一時停止規制の道路を進行していた車が70%、相手が30%ということもありえます。相手が猛スピードでとばしていたようなら、60%対40%という場合もあるでしょう。一時停止標識とカーブミラーの設置されている、交通整理の行われていない交差点での、出会いがしらの衝突事故で、徐行を怠った被害者に約10%の過失相殺を認めた例があります(仙台地判昭53.4.27)。

昭和48年12月25日、最高裁は、「見通しの悪い交差点で交差する双方の道路の幅員がほぼ等しいような場合、一時停止標識に従って、停止線上で一時停止した車両が発進進行しようとする際には、運転者としては、特別な事情がない限り、これと交差する道路から交差点に進入しようとする他の車両が、交通法規を守り、交差点で徐行する事を信頼して運転すれば足りる。あえて交通法規に違反して高速度で進入しようとする車両のありうる事まで予想し、もって事故の発生を未然に防止する責任はない」という見解を発表しています。

これがいわゆる「信頼の原則」です。しかし、これは刑事事件で参考になるとはいえ、ほかの同様のケースにおける民事判決では、一時停止の規制のある側の車について、その過失割合を多く認定しています。

道路標識の無視、軽視は、乗りたての運転者より、むしろ、ベテランに多くおこりがち。本人も気がつかないうちに、自分の運転を過信していることはよくあるケースです。心の小さなスキが大きな事故につながりかねません。運転はベテランの味でも、気持ちはいつまでも初心者のつもり。これが無事故につながります。

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