自賠責保険と任意保険が重複して支払われることはない!

自賠責保険と任意保険が重複して支払われることはない! | 芸スポ速報 on TOPBUZZ自賠責保険と任意保険の関係は、損害賠償額が、自賠責保険で定められた額を超過した場合に限り、任意保険から、その超過した金額についててん補するようになっています(自動車保険普通保険約款賠償責任条項1条2項)。すなわち、任意保険は、自賠責保険の「上積み保険」ですから、同一の損害について自賠責保険、任意保険の双方から重複しては支私われません。

たとえばAさんの場合、任意保険(自家用自動車保険)に5000万円の加入契約をしていますが、その車を運転中、自転車に乗っていたBさんに衝突、Bさんは入院5か月通院3か月の重傷を負い治癒の時点で後遺障害8級に認定されました。

自賠責保険の傷害限度額は傷害について120万円、後遺障害3000万円、8級で819万円ですから、まずこの中から治療関係費、通院交通費、休業補償、慰謝料などが支払われます。治療関係費のうち、治療費は入院費を含めて全額、付添看護料は、派出婦や派出看護婦の場合は実費、近親者なら日額3600円、入院雑費は日額700円と定められています。通院交通費は実費。休業補償費は、主婦の場合、日額4300円。ただし、それ以上の収入がある主婦で、その旨証明できる場合は、日額1万6000円まで。この1万6000円は男性の限度額でもあります。また、慰謝料は日額3700円。

加害者が被害者に自費で損害賠償し、あとで、自賠責保険を請求する場合は、被害者の領収書を添付する必要があります。この場合、もし治療費だけで120万円を超過するときは他の損害は支払いを受けることができません。全部の損害を合計して120万円なのですからしたがって被害者は、残余の損害を加害者に請求することになりますが、この際に支払われるのが任意保険です。

ただし、自賠責保険における損害の算定方法は大蔵省の承認を受けた各保険会社共通の賠償算定基準により行われますが、どんなときでも自賠責保険の範囲内でよいとは限りません。たとえば、休業補償の算出基礎である被害者の収入日額が2万円の人であれば、自賠責保険の限度額1万6000円ではまかないきれません。このような場合その限度額を超過する4000円が、任意保険から支払われます句これは自賠責保険の損害算定総額が120万円に満たない場合も同様です。

Bさんの場合は、後遺障害8級ですから、自賠責保険賠償額は819万円で、それ以上は出ません。実際の本人の収入を基礎にして、今後67歳まで収入が得られるとして8級の労働能力喪失率100分の45を乗じて算出しますと逸失利益プラス慰謝料が819万円をはるかに超過する場合がありえます。この自賠責保険金額を超過するものが、任意保険の支払分です。

Aさんの任意保険の加入額は5000万円ですから、だいたいは、この範囲内で損害賠償を支払えると思います。自賠責保険では全く適用外になっていますが、仮にBさんの自転車を大破したとしますと、その修理代を、修理不能な場合は同等の自転車を購入する金額が任意保険(対物保険)から支払いを受けられます。またAさんが車両保険(自家用自動車保険と別契約)に加入している場合は、自動車の修理代(5万円の免責)がありますがその金額を差し引いた残りの金額についててん補されます。

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