ペットなどの物件事故では慰謝料が認められることがある!

ペットなどの物件事故では慰謝料が認められることがある! | 芸スポ速報 on TOPBUZZ車の事故は人身事故に限りません。物件事故だけのこともあります。車を破損した、窓ガラスを割った、商店に飛び込んで品物をメチャメチャにしたといったことが、この物件事故にあたります。

飼犬や飼猫をひいたような場合も、物件事故です。このような事故では、その物を原状に回復するために必要な費用が損害賠償額になります。窓や塀を直すような場合は、材料費のほか、職人の人件費もかかりますが、これも賠償額の対象になります。

修理が不可能なものは、こわされた物の時価(中古なら中古としての)を損害額と認めることもあります。ただし、中古品相当の金銭をもらっても、失われたものと同等の価値(価額でなく)のものを得ることができないとか、難しいケースもあります。こわされた物に対し、被害者が愛着をもっていたとか、カネに替えられない価値があったようなときは、慰謝料が問題になります。

たとえば、Uさんは、庭においておいた盆栽を、飛び込んできたトラックにこわされてしまいました。そのうちの一つは、地区の品評会に出して優勝したもの。Uさんにとってはかけがえのない品物です。はたして慰謝料を請求できるでしょうか

実際の裁判では、残念ながら財産権を侵害されただけで慰謝料が認められた例はごくわずかです。物件損害が賠償されれば、被害者の精神的な苦痛はいやされる、というのが、裁判所の判例です。具体的には、追突事故を受け、その後自動車の運転に常に恐怖感がつきまとい、営業上支障を生じた、車と車の接触事故で、負傷はしなかったが、精神的ショックをうけ、二日間休業した、店舗と商品に損害を受け、事業に支障をきたしたうえ、深夜の事故のため精神的衝撃を受けたといった事例で、裁判所はいずれも慰謝料を否定しました。

ただし、損害の賠償をもっては、償われないほど甚大な精神的苦痛をこうむった場合は、慰謝料が認められています。かわいがっているペットをひき殺された、交通事故ではありませんが、国会議員が外遊中撮影した記念のカラーフィルムが、現像所のミスで白黒フィルムとして処理され、カラーとしては使いものにならなくなった場合などがそのケース。また加害者が損害賠償に誠意をみせなかった場合に、慰謝料を認めた例もあります。

さて結論ですが、Uさんのように地区の品評会で優勝した盆栽を損傷されただけでは、償いきれないほど甚大な精神的苦痛をこうむったとはいえません。慰謝料の請求はまず認められないでしょう。

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